「バスクリンの森」番外編の第二弾。「バスクリン」をはじめとした株式会社バスクリンの製品はどのように作られているのか、静岡県にある工場を訪ねました。

工場の案内をしてくださったのは、生産部管理課マネージャーの石田富雄さん。工場見学に来られた方に説明をしたり、業者の方とやりとりを行ったりと、工場の顔のような存在の方です。

穏やかな笑顔とやわらかい話し方で、工場内の説明だけでなく、さまざまな質問にもわかりやすく答えてくださいました。

今回は見学コースだけではなく、工場勤務の方と同じ格好をして、製造室に入らせていただきました。つなぎの作業着を頭まですっぽりかぶり、髪の毛にはヘアキャップ、口にはマスクをして目だけが外に出る状態。製品に異物が入らないよう徹底していることを実感します。

バスクリン静岡工場の従業員の方々の主な仕事は、少量原料の調合や機械の操作、製品のチェックなど。単純作業は機械化されていますが、機械が正常に動いているかといった点検や工程検査などの確認は人にしかできない大事な工程とのことです。

また生産ラインが停止しないよう、電気やガス、給水や空調など問題ないか、管理し続けることも重要な仕事。工場見学を通して、”当たり前”を当たり前にするために、人のサポートが必要なことをあらためて気づかされました。

全身作業着をかぶり、機械音が響くなか行う地道な作業の数々……。なんだか気が遠くなってしまいそうですが、工場内はスペースに余裕を持って作られており、閉塞感もなく仕事に集中しやすいのだそう。またそれぞれの業務は、従業員同士でコミュニケーションを取りながら進めているそうです。

お客様に安全安心な製品を提供するためには、工場でのミスは禁物。そのためスタッフの職場環境も考慮されているのでしょう。

今回案内いただいた石田さんは、生まれも育ちも静岡県。新卒入社後、ずっとバスクリン静岡工場で働いてきました。
「お店に行って、製品を買い物かごに入れてくれた方を見かけると、『ありがとうございます!』と口に出そうになります。実際には伝えられなくても、心の中で叫んでしまいますね。」と石田さん。ほかにも「ずっと『バスクリン』を使っています。」など、工場見学に来られた方から声が聞けることを楽しみにしているそうです。

また、「バスクリンの森」の活動へのご意見を聞くと、「バスクリン静岡工場とも比較的近い『バスクリンの森』。工場からも、もっと出来ることがあるかもしれません。何かあればぜひ参加したいと思っています。」とのこと。
バスクリン静岡工場では自然環境にも配慮して、ものづくりが実践されています。水を育み、森を守る「バスクリンの森」の活動とも繋がる取り組みが、将来的にできるのかもしれませんね。

製品や会社、住んでいる地域など、周りのことを大切に考える、石田さん。
そのお人柄からは、豊かな森の水のように澄んだものを感じました。

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文:もりやみほ、写真:市岡祐次郎