お風呂のエキスパート バスクリンと、スポーツのエキスパート ミズノによる初心者ランナーのためのコラボイベントが開催されました。
プロアスリートによるランニング指導の後は、リカバリー入浴法を伝授!
楽しくてためになる、約3時間半のイベントの模様をレポートします。
ロンドンオリンピック日本代表選手団に、バスクリンが「きき湯 FINE HEAT」を提供し、日本レスリングチームにリカバリー入浴法の指導を通してサポートしたように、近年、スポーツ生理学やアスリートの間でも、お風呂の重要性が注目を浴びてきています。講義では、スポーツによる筋肉疲労が起こる時、体の中でどんな変化が起こっているのか、そしてその疲労を上手に回復する=パフォーマンスをアップするために、どうしてお風呂が必要なのかをお話させていただきました。
急激な冷やし過ぎに注意しながら、
「冷やす」「温める」を繰り返します。
アイシングは基本的に炎症を起こした時に行います。氷や保冷剤などを直接肌に触れないようにタオルなどで包み、疲労や炎症箇所に当てて5分程度冷やした後、お風呂で温めます。可能であれば2〜3セット繰り返しましょう。繰り返すことで血管が収縮と拡張を繰り返し、血行が良くなり、マッサージに似た効果があるんです。ただし、痛いと感じるほど冷やし過ぎないこと!皮膚や筋肉に負担になってしまう場合があります。
走る姿勢を変えて、足に負担がかからない工夫をしてみましょう。
下り坂では平坦な場所より姿勢が前傾し、ブレーキをかけようとするので足の負担が増えてしまいます。ですからいつもよりも、体を少し後ろに引き気味な感じにしてみてはどうでしょう?体全体のバランスがとれてくるはずです。少し難しいですが、走りながら感覚をつかんでみてください。疲労を感じた箇所はお風呂でマッサージするなど、アフターケアも忘れずに!
登り下りに関わらず、
足裏全体を使った着地をおすすめします。
つま先走りは、鍛え抜いた筋力のあるアスリートはともかく、一般ランナーには足への負荷が大きく、ふくらはぎや膝を傷めてしまう可能性があります。反対にかかと走りはブレーキがかかってしまいます。ですからまずは、道の種類に関わらず、極端な偏りのない足裏全体を使った着地をおすすめします。ただしぺたっと足をつくのではなく、ほんの気持ちだけ、自然にかかとが先に着く感覚です。
すぐ寝るよりもお風呂に入る方が、
疲労の回復が早まります。
夜のランニングだけでなく仕事で疲れたりしている場合も、つい睡眠を優先したくなることはありますよね。でも疲れている時こそ、朝風呂より夜の入浴をおすすめします。体温が上がると血液循環が良くなり、睡眠の質が高まるので、より疲労回復が早まるからです。どうしても疲れていたら、夜はお湯につかるだけで、体を洗うのは翌朝のシャワーにするなどの工夫をしてみるのもいいですね。
朝は熱めのお湯に短く、
夜はぬるめのお湯にしっかりと入りましょう。
午前中は体温が上昇する時間なので、人間の体のリズムとしてはそれほど眠くならないようにできています。ただ、お仕事などがあって眠気が気になるなら、ちょっと熱めのお風呂に短時間入るのもOK。熱めのお湯は目覚めの効果があるので、朝はそれでもいいでしょう。そのうえで、夜はぬるめのお湯に長くしっかりつかるのがオススメです。
個人差はありますが、
理想的には30分程度時間をおきましょう。
消化のことを考えると30分程度あけるのが理想的です。食後すぐにお風呂に入ると、本来消化のために内蔵に集まるべき血液が体表面に集まってしまい、消化が遅くなり内蔵に負担がかかってしまうからです。ただし個人差や生活スタイルもありますから、30分を目安にその前後で調整し、すぐお風呂に入りたい時は食事を軽めにするなどで工夫しましょう。