入浴には、下にあるような様々な効果があります。
それは、お湯につかると3つの物理的作用が働くためです。
入浴習慣が定着している日本ではその効果について医学的な研究が進んでいます。

温熱作用によるもの

お風呂に入ると「あたたまって疲れが取れる」

お湯に浸かると当然体はあたたまります。
これが温熱作用です。
温熱作用とは、どのような効果があるのでしょう?
皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が良くなります。それにより体内の老廃物や疲労物質の除去、コリがほぐれ疲れが取れます。
腎臓の働きもよくなり、利尿作用がはたらきます。
そして、入浴の仕方によってはヒートショックプロテイン(HSP)が生成され、細胞が活性化し、免疫力アップも期待できます。

入浴の効果_1

〈実験してみました〉
体温の変化
入浴方法による温まり感の違い

水圧作用によるもの

お風呂に入ると「全身の血行が良くなる」

お風呂でも、水圧を受けます。
この圧力はウエストが3~6㎝も細くなるほど!
それが身体にどういう影響があるのでしょう?

この圧力で、足にたまった血液が押し戻され、心臓の働きを活発にし、血液の循環を促進します。
また、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。

入浴の効果_2

浮力作用によるもの

お風呂に入ると「気分がリラックスする」

プールや海に入ると浮力が働いて、体が浮きますね。
入浴の効果_3これは、湯船の底に身体が沈んでいてもきちんと働いています。知っていました?

お風呂に浸かると、体重は約9分の1程度になります。普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。
見えない身体の負担を軽減することにより、心も開放されてゆくのです。

入浴の効果_3