質のよい睡眠には、時間もさることながら、深さも不可欠。短い時間でも深い眠りを得て、疲れを癒しましょう。その良眠のカギが、入浴にあることをご存じですか?

「一刻も早く眠りたい!」ときこそサッと入浴

夜遅く家に帰った日は「すぐにベッドに入りたい!」「シャワーですませたい!」と思いがち。でも、そんなときこそ、10分でもいいので湯船につかることが大切です。時間がもったいないと思うときは、シャワーを省略してください。湯船の中で軽く体をこすれば、ある程度の汚れは落とせます。

入浴で体温を少~し上げて深い眠りに

体温と睡眠のリズムには深い関係があり、体温が下がるときに眠ると、スムーズに睡眠に入ることができます。「お風呂から上がったらすぐ眠りたい」なら、熱いお風呂はおすすめできません。体温が下がるまでに時間がかかってしまい、寝つきが悪くなるからです。入浴から睡眠までに時間をたっぷりとれないときは、39℃くらいのぬるめのお湯がおすすめ。ちょっぴり体温を上げておけば、良眠を得やすくなります。

深夜まで仕事をすると、神経がたかぶり、交感神経が優位になっている場合もあります。ぬるめのお湯につかることは、緊張をときほぐすのに役立ち、副交感神経が活発になります。好きな香りの入浴剤を使うと、さらにリラックス効果が高まり、快眠につながります。

それでもやっぱりお風呂に入る時間が惜しい!という人は、足湯はいかがですか。お湯を張った洗面器に手をつける手浴だけでも、体を温める効果がありますよ。

朝はいつもの時間に起きて熱めのお風呂に

「寝るのが遅かったからもっと寝ていたい」。その気持ちはわかりますが、朝はできるだけいつもの時間に起床しましょう。決まった時間に起き、日の光をしっかり浴びて覚醒することが、規則正しいリズムをつくります。

眠気や疲れがとれていないと感じたら、42℃くらいの熱めのお湯に3~5分だけつかります。長くつかりすぎると体力が消耗してさらに疲労を感じるので要注意。朝は忙しくて時間がないという場合は、熱めのシャワーを浴びましょう。