「べにふうき」は、1993年に鹿児島で生まれた緑茶の品種です。野菜茶業研究所がその品種の開発に取り組み、当初は紅茶品種として開発されましたが、普及しないまま幻のお茶として忘れ去られていました。しかし近年の研究で「べにふうき」は、アレルギー緩和作用のあるメチル化カテキンを豊富に含んでいることがわかり、一躍注目されはじめました。
「べにふうき」に関する研究は、野菜茶業研究所を中心に進められ、農林水産省などの助成プロジェクトの実施により、企業との新製品開発が積極的に進められています。
これまでの研究で、メチル化カテキンは、抗アレルギー物質であるということがわかっています。
そこで「べにふうき茶」を、メチル化カテキンの含有量を減らさずにその機能を維持するため「緑茶」として開発した結果、飲料や食品などの新商品としてさまざまな分野で利用されるようになりました。アレルギーで悩む現代社会を背景に、メチル化カテキン「べにふうき茶」は、いま期待される食品のひとつです。