ニュース&トピックス
研究開発
2007年07月05日

浴用剤使用の入浴が及ぼす「覚醒レベル」への影響を客観的に実証
~浴用剤使用の入浴による「すっきり」効果を学術大会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、株式会社 エス アンド エー アソシエーツ、ロフテー睡眠文化研究所、ひとセンシング株式会社、国立精神・神経センター 精神保健研究所と共同で、「浴用剤使用の入浴が覚醒レベルに及ぼす影響」について客観的に検証し、以下の効果を実証しました。 尚、本研究内容は日本生理人類学会第56回大会(2007年6月16、17日、秋田大学)で発表しました。

背景

近年さまざまな原因で人々の睡眠が悪化しており、睡眠改善の方策が数多く検討されています。睡眠悪化の原因の一つとして睡眠前における覚醒の質的低下が指摘されています。つまり、生活リズムのメリハリが低下しているということです。例えば夜の睡眠では、夕食後のうたた寝などが就寝直前の覚醒状態を悪化させ、快適な睡眠を妨げています。また、10歳代から60歳代の男女1,196名を対象に、入浴と就床に関する調査を行うと、就寝直前に入浴する人はわずかであり、77%の人は2時間以上経過した後就床するという結果でした。
※有効回答1,125名

目的

ツムラ ライフサイエンス株式会社は、就寝前の一定時間に「質の高い覚醒状態」を保つことが、快適な夜の睡眠を促すことから、多くの人が習慣にしている就寝2~5時間前の「入浴」に注目しました。
そして、覚醒水準を良好に保つ入浴法の開発として、芳香の揮散性が極度に早い浴用剤に着目し、さら湯での入浴と浴用剤を使用した入浴とで条件を設定し、浴用剤が入浴後の覚醒レベルに及ぼす影響を、生理学的、心理学的、行動学的側面から総合的に比較検討しました。

方法

対象者 8名の健常な男子大学生・大学院生(22.0±1.7歳)
手続き 3日間の生活調整期間の後、3日間連続で実験室に来室し入浴
入浴条件 5分間、湯温40℃で湯船に浸かる
  • 条件1 さら湯で入浴
  • 条件2 柑橘系ゆず調の浴用剤を使用し入浴(ツムラ ライフサイエンス株式会社製 開発番号 NBC-KP-ゆず)
  • 条件3 グリーン系森林調の浴用剤を使用し入浴(ツムラ ライフサイエンス株式会社製 開発番号 NBC-KP-新緑)
※入浴条件の順序はランダムとした。
測定時間 昼食後90分の読書により覚醒レベルを統制した後
  • 測定1 入浴前約20分間
  • 測定2 入浴直後約20分間
  • 測定3 入浴30分後約20分間
測定方法
  • 生理指標として座位安静閉眼状態での心拍測定(自律神経系活動の評価)
  • 行動指標として精神力動的覚醒水準課題(作業課題)
  • 心理指標として関西学院眠気尺度と気分評価

結果

グラフの値は入浴前を基準に入浴後(直後と30分後)の変化量の平均

入浴前に対する入浴後の自律神経活動変化
入浴前に対する入浴後の自律神経活動変化
入浴前に対する入浴後の作業課題成績の変化
入浴前に対する入浴後の作業課題成績の変化

入浴後の交感神経系活動(LF/HF成分)は、さら湯条件に比べ、ゆず条件で有意に上昇し、森林条件ではやや上昇傾向となりました。入浴後の課題成績はゆず、森林ともに、さら湯に比べて有意に向上していました。
客観的覚醒レベルの評価から、浴用剤使用の入浴が入浴後の覚醒レベルを上昇させ、活動に適した状態を維持させることが示されました。

入浴前に対する入浴後の眠気の変化
入浴前に対する入浴後の眠気の変化
入浴前に対する入浴後の集中力の変化
入浴前に対する入浴後の集中力の変化

入浴後の眠気は、さら湯条件に比べ、ゆず、森林条件では有意に低下しました。入浴後の集中力は、さら湯条件に比べ、ゆず、森林条件では有意に上昇しました。主観的覚醒レベルの評価からも、浴用剤使用の入浴が入浴後の眠気を抑え、活動に適した状態を維持させることが示されました。

考察

本研究の結果、芳香の揮散性が極度に早い浴用剤を使用した入浴は、入浴後の良好な覚醒状態を確保することに有用であることが示されました。この「すっきり」効果は就床前の生活リズムのメリハリの低下を防止する可能性が考えられ、現代人の良好な睡眠に有用である可能性が示唆されます。
本研究は、睡眠改善を目的とした就床前の快適生活リズムづくりの提案の一環であり、株式会社バスクリンではメリハリ浴の推奨を行っていきます。

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