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2012年04月12日

入浴及び入浴剤の香りによる、生体への影響
—入浴の効果を科学的(脳波)に検証—

株式会社バスクリン

株式会社バスクリン(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、3月27日〜31日に開催された日本薬学会第132回年会(札幌)において、「ぬるめの温度による入浴が入浴後にα波含有率を高めること」、および「さら湯と比較し入浴剤の使用によりα波含有率を高め快適な入浴をもたらすこと」を報告しました。

背景・目的

人は、身体をあたためる、きれいにするなどの様々な目的で入浴をしている。そして、入浴剤は、入浴の効果を高め、気分をリラックス、リフレッシュさせる。日常当たり前に行われている行為が人々の健康にどの様な影響を及ぼしているか科学的に検証した一例として、一昨年入浴温度や入浴剤の使用が自律神経に及ぼす影響についての報告をした。
今回、更に脳波に及ぼす影響を検証し、入浴による新たな効果が判明したため、その結果を報告する。

方法—1

さら湯入浴での入浴温度の違いによる脳波に及ぼす影響について、健常男性(n=7 43.4±3.8才)にて検証。

  • 入浴温度:37、39、41℃
  • 入浴時間:10分間
  • 入浴方法:肩までの全身浴
  • 測定:脳波(α波、β波、θ波)

方法—2

香りの揮発性に特徴を有した入浴剤を使用したことによる脳波に及ぼす影響について、健常男性(n=7 44.1±2.0才)にて検討。

入浴条件

  • 入浴温度:40℃
  • 入浴時間:10分間
  • 入浴方法:肩までの全身浴
  • 被験物質:ローズ系で溶解時高揮発性のスプラッシュビーズタイプ入浴剤(以下 kpr)、ローズ系で粉末タイプ入浴剤(以下 kprpc) 対照さら湯(以下 pw)
  • 測定:脳波(α波、β波、θ波)

結果-1

さら湯浴にて入浴温度による検証では、入浴温度が37℃、39℃にて入浴後、α波が増加する傾向がみられたが、41℃では目立った変化はみられなかった。β波及びθ波については、入浴温度による入浴中、入浴後共に特徴的な変化はみられなかった。これによりα波による快適性の検証では、入浴中、入浴後共に、入浴温度がぬるめなほど、高まる傾向にあり、特に37℃の湯温による入浴が最も高まった。

結果-2

入浴剤使用による検証では、入浴前と比較して入浴後のα波が増加し、さら湯入浴との比較では有意な増加傾向を示した。 β波については、さら湯入浴では、入浴中、入浴後共に大きな変化はみられなかったが、入浴剤入浴では、入浴中は減少し、入浴後は増加傾向にあった。α波による快適性の検証では、 ローズ系でも溶解時高揮発性のスプラッシュビーズタイプ入浴剤入浴が、ローズ系の粉末タイプ入浴剤入浴よりも高まる傾向にあり、さら湯入浴に対し有意に高値であった。

37℃さら湯入浴による脳波の変化 入浴剤浴のα波による快適性

まとめ

入浴による脳波への影響を、入浴温度の違い(37℃、39℃、41℃)による検証を行った結果、39℃以下のぬるめの温度の場合、入浴後α波が高まり、よりリラックス状態にあると考えられた。また、今回の温度条件では、37℃入浴で最も快適性が高まる事が示唆された。
また、入浴剤を使用した入浴では、さら湯と比較した場合、入浴後、α波による快適性が高まる傾向にあり、よりリラックス状態にあると考えられた。特に、溶解時高揮発性のスプラッシュビーズタイプ入浴剤が、より快適性を高める事が示唆された。

α波による快適性:α波の左右差より検討。

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