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研究開発
2008年06月12日

「べにふうき茶エキス」のアトピー性皮膚炎で生じるかゆみ改善への可能性
~日本薬学会 第128年会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区、社長:古賀和則)では、株式会社ツムラ、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所と共同で、「べにふうき茶エキス」によるマウスのアトピー性皮膚炎モデルに対する「かゆみの抑制」について検証を行いました。
なお、本研究内容は日本薬学会第128年会(2008年3月26、27、28日、パシフィコ横浜)で発表しました。この発表は、一般演題の中から約5%の割合で選抜される「講演ハイライト」に選ばれ、会場にて注目を集めました。
また、この結果は2008年6月14、15日の両日に国立京都国際会館にて開催される第7回産学官連携推進会議における展示ブースにて配布される予定です。
(配布予定日:2008年6月14日)

背景

アトピー性皮膚炎患者は年々増加し社会問題化しています。アトピー性皮膚炎患者の病状には「かゆみ」があり、肌を掻くと症状は悪化し、さらに「かゆみ」が増してしまうという悪循環を起こします。従ってアトピー性皮膚炎を治療するには「かゆみ」を抑えることが重要なポイントとなります。
近年、メチル化カテキンという成分を多く含むべにふうき茶の抗アレルギー作用が明らかにされ、外用での効果について検証を行いました。

目的

ツムラ ライフサイエンス株式会社は、「べにふうき茶エキス」を皮膚に塗ることにより、アレルギー症状が改善されるか確認すべく、各種皮膚炎モデルを用いて検討しました。

方法

  1. 即時型アレルギーモデル=抗TNP(トリニトロフェノール) IgE抗体による受身皮膚アナフィラキシー(passive cutaneous anaphylaxis; PCA)反応に対する抑制効果の検証
  2. 鼻炎モデル=OVA(卵白アルブミン)抗原惹起による鼻炎モデルに対するくしゃみの抑制効果の検証
  3. アトピー性皮膚炎モデル=DNFB(2,4-dinitro-1-fluorobenzen)反復塗布誘発による掻痒モデルに対する引っ掻き行動の抑制効果

結果

  1. PCA反応については1%以上のべにふうき茶エキスを塗布した場合、PCA反応を有意に抑制することが認められました。
  2. 0.1%及び0.3%べにふうき茶エキスを点鼻した場合、くしゃみ回数を有意に減少することが認められました。
  3. 10%べにふうき茶エキスを塗布した場合、皮膚の掻く回数を有意に抑制し、肥満細胞および好酸球が有意に減少することが認められました。
PCA反応に対するべにふうき茶エキスの効果 アレルギー性鼻炎モデルに対するべにふうき茶エキスの効果
掻痒モデルに対するべにふうき茶エキスの効果 掻痒モデルに対するべにふうき茶エキスの効果
肥満脂肪数の変化
好酸球数の変化

考察

べにふうき茶エキスの経皮投与によりPCA反応の抑制、くしゃみ回数の抑制およびかゆみの為に皮膚を掻く回数の抑制、肥満細胞および好酸球の有意な減少が認められました。
以上の結果から、べにふうき茶エキスは各種皮膚炎モデルおよび鼻炎モデルに対して抗アレルギー作用を示すことが明らかになりました。特に、DNFB誘発掻痒モデルに対して明らかな効果が認められたことから、べにふうき茶エキスはアトピー性皮膚炎で生じるかゆみに対して有効である可能性が示されました。


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