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研究開発
2008年07月17日

食塩含有人工炭酸泉浴の各種症状に及ぼす治療効果について
急性および慢性効果の相違について
~第73回日本温泉気候物理医学会学術集会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、岡山大学との共同で、冷え症自覚者に対する浴用剤の有効性について検証し、その成果を平成20年5月16日・17日に開催された第73回日本温泉気候物理医学会学術集会にて報告しました。

背景

近年、健康的で快適な暮らしを過ごす為、日々の「生活の質」いわゆるQOL(Quality of Life)の向上が望まれる中、女性の「冷え症」緩和に対する意識は高まりを見せています。昨冬~今春にかけて行った入浴実態調査では、冬場の健康上の悩みについて、約65%女性が「冷え症である」と答えており、特に若年女性(学生、独身社会人)では約75%が「冷え症である」と回答しています。(※n=610名 株式会社バスクリン調べ)
そもそも「冷え症」は、自律神経機能がうまく働かず、手や足など体の末端部分の血行が悪くなり、冷えている状態と考えられています。入浴による温熱効果は「冷え症」の緩和に期待されています。

目的

今回、浴用剤を用いた入浴が温浴効果を高め、より「冷え症」を緩和させるという仮説を立て、「冷え症」自覚者に対し、症状緩和の有効性について検討を行ないました。
浴用剤は、血流促進効果が確認されている炭酸ガスを発生し、また、保温効果などが確認されている食塩を配合したものを用いました。

方法

対象者 冷え症自覚者
入浴条件 40℃10分間の全身浴
浴用剤 食塩含有炭酸ガス浴用剤
急性効果は1回入浴、慢性効果は15日連続入浴により評価
試験フロー 安静 → 入浴 → 30分後まで測定。
さら湯入浴と食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴(2種)をそれぞれ実施
試験方法 被験者は、25℃に設定した試験室にて安静馴化後、入浴前、入浴後30分後に測定
測定項目 腹部皮膚温度、下肢末梢皮膚温度、腹部皮膚血流量、下肢末梢皮膚血流量を測定。
冷え緩和、疲労回復、肩こり、腰痛などの主観評価について試験後にVASにより評価を行ないました。
すべての試験で、被験者に事前に試験内容を充分説明し、同意を得て行ないました。

結果

1) 主観評価

試験終了後、非常に良い(+3)、良い(+2)、やや良い(+1)、普通(0)、やや悪い(-1)の基準にて評価しました。
すべての項目で、さら湯入浴と比較して、食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴のほうがより緩和されました。食塩含有炭酸ガス浴用剤1回浴の急性効果では、評価の高い項目は冷え症の緩和、全身の温まり感、全身の血行促進感などが挙げられました。一方、15日連続浴用剤入浴の慢性効果では、疲労回復感、肩こりの緩和、腰痛の緩和などが挙げられました。

主観的感覚の合計点

2) 下肢の冷えの程度(下肢末梢皮膚温度と腹部皮膚温度の差を指標)

食塩含有炭酸ガス浴用剤15日連続入浴は、入浴前後で下肢の冷えの程度が有意に緩和しました。(p<0.001)

浴用剤の冷え緩和効果

3) 下肢末梢皮膚血流量

食塩含有炭酸ガス浴用剤15日連続入浴では、入浴前後で下肢末梢皮膚血流量が有意に増加しました。(p<0.05)

浴用剤の血流増加効果

考察

食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴は、さら湯と比較して、全身温感、血行促進、足温感、足の冷えについて良好な結果がみられました。このことから、食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴では、温熱効果により血液循環が促され、「冷え症」の緩和に効果的であったと考えられます。
また、15日間の食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴により、肩こり、腰痛などの主観的感覚で有意に緩和し、下肢の冷えの緩和、下肢末梢皮膚血流量の上昇が示されたことから、継続使用がより有用であると考えられます。
以上より、日常実感する「冷え症」の緩和に、食塩含有炭酸ガス浴用剤使用が効果的であると考えられます。また、温熱効果のあるミネラル成分を含有し、浴湯中で炭酸ガスを発生する浴用剤にも同様な効果が期待できると考えられます。

※食塩含有炭酸ガス浴用剤については広報までお問い合わせください。

お問い合わせ先
マスコミの方のお問い合わせ先
マーケティング部 広報 石川
TEL:03-6327-2914 FAX:03-3453-8184
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