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研究開発
2008年07月17日

淡水および硫酸マグネシウム含有炭酸泉による
全身浴が循環動態およびQOLに与える影響
~第73回日本温泉気候物理医学会学術集会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、鹿児島大学との共同で、浴用剤のQOL、保温効果、血管弾性等への有効性について検証し、その成果を平成20年5月16日・17日に開催された第73回日本温泉気候物理医学会学術集会にて報告しました。

背景

生活習慣病は、乱れた生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気で、乱れた食生活、運動不足、喫煙、飲酒などが主な起因と考えられています。高血圧症、糖尿病、高脂血症、痛風(高尿酸血症)などが代表的な生活習慣病で、加齢とともに誰もがなり得る病気であるため、その予防は大変意義があります。
そして、生活習慣病の一つに動脈硬化症がありますが、これは血管壁の肥厚、動脈血管の内膜にコレステロールが蓄積されて血管内腔が狭くなり硬くなるというもので、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞を招く恐れがあります。このような血管の病気は「血管弾性の悪化」を招き、その改善には適度な運動による循環器系、呼吸器系の生理機能を高めることがよく、結果として健康増進、身体機能向上に役立つと考えられています。

目的

健常者を対象に、さら湯入浴、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤を使用した入浴を行い、それぞれQOL、保温効果、血管弾性への影響について検討を行ないました。

方法

対象者 健常成人6名
入浴条件 41℃10分間の全身浴
浴用剤 硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤
※硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤は既に入浴中および入浴後の血流促進効果と、入浴後の保温効果などが確認されています。
試験フロー 安静 → 入浴 → 60分後まで測定。
さら湯入浴と硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴をそれぞれ実施
試験方法 被験者は、試験室にて安静馴化後、入浴後20分後、60分後に測定
測定項目 皮膚深部温、皮膚表面温、四肢血圧、脈拍、血管弾性を測定
快適感、温まり感などのQOL評価は試験後にVASにより評価
すべての試験は、被験者に事前に試験内容を充分説明し、同意を得て行ないました。

結果

1) QOLの向上

温まり感は、さら湯入浴および硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴とも向上しますが、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴は入浴後20分でさらに向上し、浴後60分においてもさら湯より高値でした。

温まり感

2) 深部体温の持続

入浴前よりも全身浴直後に、さら湯入浴、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴 ともに深部体温で約0.8度有意に上昇し、入浴後20分も持続しました。入浴後60分では低下しましたが、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴では深部体温の持続がみられました。

保湿効果

3) その他

脈拍、四肢血圧、血管弾性等は、入浴方法による大きな違いは認められませんでしたが、QOLの快適度では、温まり感と同様に、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴はさら湯入浴より向上し、入浴後60分においてもさら湯入浴より高値でした。

考察

硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴は、さら湯入浴と比較して「温まり感」、「快適度」について良好な結果がみられました。また、血管弾性については、客観的数値において大きな変化は認められませんでしたが、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴は温熱効果を高め血液循環を向上させこと、そして温熱作用には「血管壁コラーゲン繊維の柔軟化」が期待されていることから、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴は血管弾性にも好影響を与えるものと考えられます。

以上より、硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤入浴は「快適度」、「温まり感」、「保温効果」に対して、効果的であるため、QOLの向上にとっても有用性が認められます。また、動脈硬化に大きく関係する血管弾性についても好影響があることが示唆されることから、生活習慣病の一次予防として、健康維持にとって有用であると考えられます。

※硫酸マグネシウム含有炭酸ガス浴用剤については広報までお問い合わせください。

お問い合わせ先
マスコミの方のお問い合わせ先
マーケティング部 広報 石川
TEL:03-6327-2914 FAX:03-3453-8184
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