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研究開発
2009年06月05日

食塩含有人工炭酸泉浴の各種症状に及ぼす治療効果について全身浴での血中アルドステロン濃度やコルチゾール濃度などに及ぼす影響を検証
~第74回日本温泉気候物理医学会学術集会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科、岡山大学病院・三朝医療センターと共同研究において、さら湯入浴および食塩含有人工炭酸泉浴とも、血清アルドステロンを低下させることを確認しました。また、入浴後のコルチゾールについてはさら湯入浴より食塩含有人工炭酸泉浴が優位に低下していること確認されました。
血清アルドステロンの低下は、入浴が心血管疾患の発症を予防している可能性を示唆しており、また、入浴後のコルチゾールの低下は、ストレスの緩和の可能性を示唆しております。
本研究内容は第74回日本温泉気候物理医学会学術集会(2009年5月15・16日、つくば国際会議場)で報告しました。

※血清アルドステロン:血液におけるナトリウムとカリウムのバランスを制御するため分泌される副腎皮質ホルモン
※血清コルチゾール:副腎皮質から分泌されるホルモン。ストレスに関与している。

背景

近年、健康的で快適な暮らしを過ごす為、日々の「生活の質」いわゆるQOL(Quality of Life)の向上が望まれる中、女性の「冷え症」緩和に対する意識は高まりを見せています。冬場の健康上の悩みや症状について調査したところ、約62%女性が「冷え症である」と答えており、特に若年女性(独身社会人)では約73%が「冷え症である」と回答しています。(※n=704名 株式会社バスクリン調べ)
「冷え症」はストレスなどによる「自律神経の乱れ」により末梢部への血流が滞ることが原因の一つと言われていおり、入浴による「症状緩和」を求める人も多くいます。

目的

現在、多くの方に炭酸ガス浴が及ぼす体への作用が「血管拡張作用」や「血行促進作用」であることが知られています。昨年当社は、食塩含有人工炭酸泉浴の効果として、冷えや疼痛に関する自覚的急性効果と慢性効果を報告しました。
今回、入浴や食塩含有人工炭酸泉浴が「症状緩和」に際して、体内でどのような「生理変化」が起こっているかを明らかする目的で、さら湯での1回入浴による「症状緩和」と、急性効果(食塩含有人工炭酸泉浴1回での症状緩和)および慢性効果(食塩含有人工炭酸泉浴連続15回による症状緩和)において、血清アルドステロン、レニン、コルチゾール、ACTHおよび電解質の数値が入浴前・後でどのように変化しているか検証しました。
対象は気になる症状に「冷え症」をあげ、その緩和を求める人としました。

方法

対象 冷え症自覚者 7名
入浴条件 40℃10分間の全身浴
浴用剤 食塩含有炭酸ガス浴用剤
急性効果は1回浴、慢性効果は15日連続浴(以下 15回浴)により評価
試験フロー 安静 → 入浴 → 30分後まで測定。
食塩含有炭酸ガス浴用剤入浴(急性、慢性の2種)
対照としてさら湯1回浴(以下 さら湯浴)
をそれぞれ実施
試験方法 被験者は、25℃に設定した試験室にて安静馴化後、入浴前、入浴後30分後に採血
測定項目 血清アルドステロン、レニン、ACTH、コルチゾール、電解質(Cl、Na、K、Ca)

※すべての試験は、被験者に事前に試験内容を充分説明し、同意を得て行ないました。

結果

1)血清アルドステロン

血清アルドステロンはさら湯浴、食塩含有炭酸ガス浴用剤1回浴、15回浴とも入浴後に有意に低下しました。

血清アルドステロン

2)コルチゾール

コルチゾールはさら湯浴、食塩含有炭酸ガス浴用剤1回浴、15回浴とも入浴後に有意に低下しました。 15回浴での入浴後のコルチゾールは、さら湯浴後の値に比べて有意に低かった。

コルチソール

3)その他

レニン、ACTH、電解質(Cl、Na、K、Ca)については、大きな変化はみられませんでした。

考察

さら湯浴、食塩含有人工炭酸泉浴とも血清アルドステロン、コルチゾール低下作用のあることが示唆されました。「食塩含有人工炭酸泉浴連続15回」は入浴後のコルチゾールをより低下させ、脱ストレス等の入浴効果を高める可能性のあることが示唆されました。
この結果は、食塩含有人工炭酸泉浴が、さら湯浴と比較して、全身温感、血行促進、足温感、足の冷えについて良好な結果がみられた昨年の報告を支持する結果であり、温熱効果により血液循環が促され、「冷え症」の緩和に効果的であったと考えられます。
また、血液量、血圧、血中のナトリウムイオン、血中のカリウムイオンの濃度の調節に関与する血清アルドステロンを低下させることより、入浴が心血管疾患の発症を予防している可能性を示唆しており、今後更なる研究を進めてまいります。
以上より、日常実感する「冷え症」の緩和、疼痛緩和、脱ストレスに、食塩含有炭酸ガス浴用剤使用が効果的であると考えられます。また、温熱効果のあるミネラル成分を含有し、浴湯中で炭酸ガスを発生する浴用剤にも同様な効果が期待できると考えられます。

※食塩含有炭酸ガス浴用剤については広報までお問い合わせください。

お問い合わせ先
マスコミの方のお問い合わせ先
マーケティング部 広報 石川
TEL:03-6327-2914 FAX:03-3453-8184
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