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研究開発
2010年06月17日

乾燥皮膚に対する人工明礬・炭酸泉浴の影響についての検討
~第75回日本温泉気候物理医学会学術集会にて発表~

ツムラ ライフサイエンス株式会社

ツムラ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都港区 社長:古賀和則)は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科、岡山大学病院・三朝医療センターと共同で、人工明礬・炭酸泉浴の乾燥皮膚に対する治療効果およびその生理学的影響を検証しました。

尚、本研究内容は第75回日本温泉気候物理医学会・学術集会(2010年6月4・5日、那須塩原市で開催)で報告しました。

背景と目的

近年の意識調査によると入浴に対する意識は高まりを見せており、なかでも、入浴剤を入れることにより入浴後の肌乾燥が緩和されることに期待する人は増加傾向にあります。(n=960 株式会社バスクリン調べ)

今回、人工明礬・炭酸泉浴(入浴剤成分)の使用による乾燥皮膚に対する治療効果、およびその生理学的影響を明らかにすることを目的に検証しました。

方法

対象 皮膚乾燥自覚者9名
入浴条件 40℃10分間の全身浴
浴用剤 人工明礬・炭酸泉
※急性効果は1回浴(以下、単回浴)、慢性効果は15日連続浴(以下 連浴)により評価
試験フロー 安静 → 入浴 → 30分後まで測定。
人工明礬・炭酸泉浴(急性、慢性の2種)
対照としてさら湯1回浴(以下 さら湯浴)をそれぞれ実施。
試験方法 被験者は、25℃に設定した試験室にて安静馴化後、皮膚水分量および皮膚血流量測定については入浴前、入浴後10分、20分、30分測定。主観評価は入浴前後に測定。
測定項目 皮膚水分量(前腕内側部)、皮膚血流量(前腕内側部)、主観評価(VAS: visual analogue scale)

結果

皮膚乾燥自覚者に対して、皮膚水分量については、さら湯浴、人工明礬・炭酸泉浴ともに、浴後に増加する傾向が認められました。皮膚血流量については、さら湯浴に比較して、人工明礬・炭酸泉の単回浴および連浴後ともに増加する傾向が認められました。

一方、主観的評価では、人工明礬・炭酸泉の単回浴および連浴後で“皮膚のしっとり感”が、人工明礬・炭酸泉浴の単回浴で“肌荒れ感”が有意な改善が認められました。さら湯浴では、有意な改善を認めなかった。連浴することによって、入浴前の“皮膚のかゆみ”、“肌荒れ感”も改善する傾向が認められました。

VAS(皮膚のしっとり感)の変化
VAS(肌荒れ感)の変化
VAS(皮膚のかゆみ)の変化
入浴剤:人工明礬・炭酸泉を指す
いずれも増加するほど、改善を示す。

考察

皮膚乾燥自覚者に対して、人工明礬・炭酸泉の単回浴および連浴は、皮膚の血流量を増加させることによって、皮膚のしっとり感、皮膚のかゆみ、肌荒れ感の自覚症状を改善する可能性が示唆されました。

以上より、日常実感する「皮膚乾燥」等、自覚症状の緩和に、人工明礬・炭酸泉の使用が効果的であると考えられます。

※使用した人工明礬・炭酸泉については広報までお問い合わせください。

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マスコミの方のお問い合わせ先
マーケティング部 広報 石川
TEL:03-6327-2914 FAX:03-3453-8184
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