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研究開発
2016年10月12日

青しそ抽出液の美白作用メカニズムの解明とその応用
~日本生薬学会第63回年会にて発表~

株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区 社長:古賀和則)は、 シソが「美白」に関与する “表皮細胞におけるメラノソーム取り込み阻害作用” を有し、その活性成分がロスマリン酸であることを見出し、ロスマリン酸を高含有する独自の青しそ抽出液を開発しました。また、既存の美白有効成分であるアルブチンを併用すると、“メラニン産生を抑える作用”および “表皮細胞にメラノソームを届けない作用”によって美白作用が増強され、シミへの改善効果が期待できることを独自の研究で明らかにしました。これらの成果は、2016年9月24日、25日に開催された日本生薬学会第63回年会にて報告しました。

【背景】
近年、紫外線が皮膚の健康を害するものであることは広く認知され、紫外線対策への意識が高まるとともに、日焼けや、その後に起きる“シミ”や“くすみ”の予防、そして「美白」に対しては男女を問わず多くの人が関心を寄せています。そして、「美白」に関する研究はこれまでに様々な視点で行われてきました。

【目的】
株式会社バスクリンでは生薬研究の知見を活かし、薬用植物由来の「美白」に有用な素材のスクリーニングおよび作用メカニズムの解明を目的とした研究を行うとともに、素材の選抜、抽出方法などの検討も重ね、より有用な抽出液の開発を目指しました。また、既存の美白有効成分との相乗効果の有無についても検討を行いました。

【結果】
①200種を超える植物抽出液のうちのいくつかが、「美白」に関与する “表皮細胞におけるメラノソーム取り込み阻害作用” を有することを見出しました。その中で最も効果の高かった植物はシソ (学識名:Perilla frutescens Britton var. crispa W. Deane)であり、 メラノソーム取り込み阻害作用に関与するシソ中の主な活性成分はロスマリン酸であることを明らかにしました。また、素材の選抜および抽出方法の検討を重ね、ロスマリン酸を高含有する独自の青しそ抽出液を開発しました。
青しそ抽出液は、外部刺激による PLCγ1 のリン酸化を抑制し、細胞質内の Ca2+濃度の上昇を抑え、細胞運動を制御することにより、メラノソームの取り込みを抑制していると考えられました。
②青しそ抽出液と美白有効成分であるアルブチンを併用することで、 “表皮細胞にメラノソームを届けない作用”が増強されました。

(1)青しそ抽出液の開発およびメラノソーム移送抑制作用 (3次元皮膚モデル)
青しそ抽出液に表皮へのメラノソーム取り込みを抑制する作用があるかどうかについて、3次元皮膚モデルを用いて評価を行いました。その結果、青しそ抽出液には、メラノソームの取り込みを抑制する作用があることが明らかになりました。(黄色点線囲み部分)

(2)美白剤への応用
表皮細胞とメラニン産生細胞を、メラノソームなどが通ることができるほどの孔の空いた膜を隔てて一定時間共培養した後、表皮細胞に取り込まれたメラノソームを観察しました。
その結果、メラニン産生を阻害する美白有効成分であるアルブチンと、メラノソームの取り込みを阻害する青しそ抽出液の併用により、表皮細胞に取り込まれるメラノソームが減少し、美白作用がより高まることが確認されました。
(青しそ抽出液およびアルブチンを配合した化粧料を使用することで、メラニンの産生を抑えるだけでなく、表皮細胞へのメラノソームの取り込みをも抑えることができ、シミ改善への効果が期待されます。)


※当社独自の青しそ抽出液と市販のシソエキスのHPLC分析結果。他社のシソエキスと比較し、ロスマリン酸高含有の抽出液であることが分かります。

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