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研究開発
2017年07月27日

入浴方法の違いが就寝前の気分、 睡眠、 肌健康に与える影響 女性必見!? 魅力を高める入浴スキンケア!
~第42 回日本睡眠学会定期学術集会にて発表~

株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区 社長:古賀和則)は、株式会社 エス アンド エー アソシエーツ、広島国際大学との共同研究で、入浴方法の違いが就寝前の気分、睡眠、肌健康に与える影響について検証し、その成果を平成29 年6 月29 日、30 日に開催された第42 回日本睡眠学会定期学術集会にて報告しました。

【背景】
われわれは、これまで快適生活リズムづくりの提案の一環として、就床前に多くの日本人が行う習慣である入浴に注目してきました。冬季には、浴槽浴が末梢の冷えを解消し、体温、覚醒水準、気分のメリハリを高め[1]、夏季には、浴槽浴が体温や交感神経系活動、覚醒感を一過性に高め[2]、その後の良好な睡眠の確保に有効である可能性を報告しました。肌状態を良好に保つために、充分な休息や睡眠が重要だと考えられますが、報告は少ないのが現状です。

【目的】
より快適な生活リズムづくり、肌状態を良好に保つためには、就床前の浴槽浴を促す工夫が必要であると考え、本研究では、入浴剤浴が就床前の気分、 睡眠、 肌健康に与える効果について検討することを目的としました。

【方法】
被験対象: 広島県内の健常な女子大学生(16 名) ※ 普段シャワー浴のみで浴槽浴習慣なし
入浴条件:入浴剤浴(約40℃10 分間全身浴)
対照:さら湯浴
入 浴 剤:血行促進効果の認められた成分を配合した香り揮散性の高いスキンケア系入浴剤(40g/200L)
主な成分:硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、生姜末、保湿剤
試験方法:被験者は、自宅にて入浴前、入浴後、就床前、起床後に測定を行いました。入浴剤浴とさら湯浴の2条件を、各1週間ずつ行いました。各条件の順序は、ランダムにし、参加者間でカウンターバランスをとって順序効果を相殺し、試験期間は高温期があたらないように設定し、wash out の期間はシャワー浴としました。
主観評価(質問紙):気分プロフィール(POMS)、気分・肌健康(VAS)、睡眠質問紙(OSA起床時睡眠感) 等
※睡眠についてはシャワー浴(普段の入浴方法)の回答も得ました
客観評価:肌状態(水分、弾力、油分:トリプルセンス)、深部温(鼓膜温計) 等。 解析は、各条件の3日間(1、4、7日) の平均値を算出して行い、統計は、分散分析、t検定を用い、有意水準は、5%未満を有意とし、10%未満 を有意傾向としました。 グラフ中表記 ***:p<0.001 ** : p<0.01 *: p<0.05 +: p<0.10 すべての試験は、被験者に事前に試験内容を充分説明し、同意を得て行いました。

【結果】
1.気分状態の評価
・浴槽浴(入浴剤浴およびさら湯浴)により、気分、ストレスが有意(時系列の主効果 p<0.01,p<0.05)に改善し、入浴剤浴は、さら湯浴に比べ、気分が有意(条件の主効果 p<0.01)に良好でした。
2.睡眠の評価(図1~3)
・さら湯浴に比べ、深部温が有意に上昇し、就床まで有意に低下しました。
・入浴剤浴は、シャワー浴に比べ、OSA 起床時睡眠感の疲労回復が、有意に良好でした 。

3.肌健康の評価(図4、5~7(共にVAS))
・浴槽浴により、入浴後の皮膚水分は、有意に増加しました。
・浴槽浴により、肌のハリ、肌ツヤ、顔色のすっきりさが有意に改善しました。
・入浴剤浴は、さら湯浴と比べ、肌のハリ、肌ツヤ、顔色のすっきりさが有意に良好で、また、入浴剤浴は、入浴後、顔のすっきりさも有意に良好でした。

【まとめ】
浴槽浴により、入浴後に一過性に気分、ストレスが改善し、また、入浴剤浴は、さら湯浴と比べ、ストレスが低く、気分状態の評価も良好でした。入浴剤浴は、温浴効果を高めることや香りといった入浴中の効果だけでなく、使用に対する期待感などの心理的な効果を有している可能性が示唆されました。
また、入浴剤浴は、さら湯浴と比べ、入浴による深部温上昇、および浴後から就床までの深部温下降が有意に大きく、入眠準備状態の良好化に寄与しているものと考えられ、通常のシャワー浴時と比較して、OSA 起床時睡眠感の疲労回復が有意に良好でした。
一方、浴槽浴により、肌水分は入浴後に高まり、主観的評価において、浴槽浴により、入浴後に肌のハリ、肌ツヤ、顔色のすっきりさが改善しました。肌のハリとツヤは就床前、起床後も入浴前よりも高い状態で、特に顔のすっきりさは、入浴剤浴の方が、さら湯浴に比べ入浴後に有意に良好でした。浴槽浴後に肌のハリとツヤが改善することが示されたとともに、顔色のすっきりさにみられたように、入浴剤浴が起床後の見た目印象も良好化する可能性が示唆されました。
以上より、香り揮散性で血行促進作用のある入浴剤浴は、気分および深部温のメリハリにより入眠準備状態を促し、睡眠と肌状態の改善に有効であると考えられました。
内容については広報までお問合せください。

参考文献
[1] 松浦・渡邊・石澤 他: 浴用剤を用いた入浴が入眠過程に及ぼす影響の予備的検討, ASRS, JSSR, JSC Joint Congress 2009 PROGRAM & ABSTRACTS, 196, 2009.
[2] 渡邊・石澤・綱川 他:夏季の就床前の浴槽浴が夜間睡眠に及ぼす影響の検討、日本睡眠学会第39 回定期学術集会, P-180, 2014.

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