株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区 社長:三枚堂正悟)は、東京都市大学人間科学部 学部長 早坂信哉教授の研究グループと共同で、全国20~60代の男女300人に対して入浴と熱中症予防の意識調査を実施しました。調査の中で、熱中症予防として入浴が「有効」または「やや有効」と回答した人は約52%でした。その理由としては「発汗機能が高まる」、「暑さに対する耐性が高まる」が挙げられました。また「有効」または「やや有効」と回答した人は、入浴温度や時間、入浴剤の使用有無など、日々の入浴法に対して意識が高いことが分かりました。
今回の研究成果は、第88回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会(2023年5月13日~14日、大分県別府市開催)にて報告しました。

【結果まとめ】

◆入浴の熱中症予防への有効性については、
約52.0%の人が「有効」または「やや有効」と回答しました。

◆「有効」または「やや有効」と回答した人は、「発汗機能が高まる」、「暑さに対する耐性が高まる」という理由を選択する割合が多く、入浴時の入浴法の意識得点も有意に高くなりました。 有効:「有効」または「やや有効」 非有効:「あまり有効ではない」または「有効ではない」

入浴法の意識得点・・・入浴時に、入浴温度、時間、入浴剤など、入浴方法を意識している
10点(とても意識している)~0点(全く意識していない)

【背景】
当社では、継続的な入浴による温熱負荷は、暑熱環境下において皮膚血流量を増加させ、発汗開始時間を早めることを先行研究にて明らかにしており、夏の暑さに備えた体づくりの手段として、継続的な入浴が有用であると考え、研究を進めております。今回は、入浴が熱中症予防に有効であると考えている人がどの程度いるのか、また、入浴方法についてどの程度意識しているのか確認するために、Web調査による横断研究を行い、入浴と熱中症予防に関する意識要因の関連について明らかにすることを目的としました。
※日本生理人類学会第80回大会にて発表(2019年10月26日~27日)
「入浴による継続的な熱負荷が発汗機能を向上させる~「おうち時間」を利用して、夏の暑さに備えた身体づくりを~」
https://www.bathclin.co.jp/rd/news/2020/0521_9872/(2020年5月21日プレスリリース)

【方法】
調査期間:2022年12月
調査対象:20~60歳の各年代(20、30、40、50、60代)60名ずつをランダム抽出し、調査参加に同意を得られた各年代、男女30名ずつの計300名。
調査方法:Web調査による自記式横断研究
調査項目:基本属性、入浴実態、入浴法の意識とその理由、入浴の熱中症予防への有効性
解析方法:入浴が熱中症予防へ有効かについて、対象者を2群に分け、その背景因子について解析しました。
本調査は、「人を対象とする研究」に関する倫理審査委員会(東京都市大学医学研究倫理委員会)の承認を得て実施しました。

【まとめ】
本調査の結果から、熱中症予防として入浴の有効性に期待する人は半数以上であり、期待する理由として「発汗機能が高まる」を挙げた人が約80%、「暑さに対する耐性が高まる」を挙げた人が約36%と上位を占めました。また熱中症予防として入浴の有効性に期待する人は、入浴時の入浴法に対する意識が高いことが確認されました。
当社では、夏に向けた熱中症対策として、入浴を効果的に活用していただくため、「熱中症予防のための入浴法提案サイト」を公開しています。夏に備えて、ご自宅のお風呂を活用し、ぜひ熱中症対策にお役立てください。

▼URLまたは二次元コードから
「熱中症予防のための入浴法」をチェック!
https://www.bathclin.co.jp/sp/summercheck/https://www.bathclin.co.jp/sp/summercheck/

当社では、夏の暑さに備えた体づくりを通してお客様の健康をサポートできるよう、今後も入浴と熱中症予防の研究を進めてまいります。

株式会社バスクリンは「健康は、進化する。」をスローガンに、お客様の健やかで心地よい生活の提供をめざしてまいります。