浴槽の汚れについて

• 浴槽の縁や内側（水面付近、底部など）、タイル表面や排水口に汚れが付着して白っぽく見えるのですが、落とし方を教えてください。（金属石鹸）

  水道水中のカルシウムイオンと脂肪酸（石けんの成分、人間の体から出る皮脂）が結合してできた、石けんカスと呼ばれる汚れ（白い付着物）が浴槽の縁などに付着したものを「金属石けん」と言います。また、セメント剤中のカルシウムイオンと脂肪酸が結合してできた、石けんカス（白い固形物）が排水口周辺に固結したものです。

  【落とし方】
  付着後すぐならば、中性の浴室用洗剤で比較的楽に落とせますが、乾くと浴槽・タイルなどの材質への付着力が強くなります。さらにこのような石けんカスの付着が重なると、材質に固着して容易に落としにくくなります。このような場合には、中性の浴室用洗剤をキッチンペーパー等にしみこませ、白くなった部分に５分程度貼って汚れをゆるめた後、浴室掃除用のスポンジでこすり落としてください。落ちにくい場合は浴室用のクリームクレンザーをご使用ください。
  （ＦＲＰや人工大理石など浴槽が樹脂系の素材の場合は、柔らかく傷つきやすいので強くこすりすぎないようお気をつけください。）
  また、浴室用クレンザーには、ご使用いただけない浴槽もございます。
  （使用できる浴槽の材質：タイル、ＦＲＰ、ホーロー等・使用できない浴槽の材質：ステンレス等金属材質）
  ただし、浴槽を傷める可能性もありますので、作業前にご使用の浴槽メーカーへご相談され対処されることをお勧めします。

  なお、にごりタイプの入浴剤は、長時間浴槽に入れておくと白濁成分が浴槽まわりや底に白く付くことがありますが、すすぎをすることできれいになります。
  日本浴用剤工業会ウェブサイト「浴槽・風呂釜への影響」より抜粋