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きれいな水が作られる秘訣は、多様性のある賑やかな森

各地の森は一つひとつ、何のために存在しているか、みなさんはご存じでしょうか。

森を育てる目的はさまざま。木材を作り収益を得るためだったり、観光地として自然を体験できる場としたり、または周辺地域で飲まれる水をきれいにしたり……。どんな森にしたいかで、サポートの方法も変わってきます。

「バスクリンの森」は、“自然との共生”をテーマに、さまざまな生物が育つ賑やかな森を目指します。

ここに生えている樹齢は、約50~60年ほど。木こりの久米さんによると、当時国策のために植えられたはずが、次第に整備が行き届かなくなり、目的を失ったまま20年ほど放置されているそうです。

久米さん:「人の手によって植えられたのちに放置された森では、そこに住める生物も限られてしまいます。多様な生物が暮らす森は、土壌がとても豊かです。土の中にたくさん根が伸びたり、ミミズやモグラが土の中を移動したりすると、土の間に隙間ができます。そこに雨水がたまり、ゆっくりとろ過され、きれいになった水が川へ流れていくのです」

さまざまな生物が共存することで、土壌が豊かになる。これは、私たちが暮らす社会にも言えることかもしれません。多様な価値観が共存する社会は、豊かな発想を生み出し、新しい文化や歴史が作られていく。久米さんの話を通して、多種多様な生命体が共存する意義を、教えてもらったような気がしました。

森を整える主な仕事の一つに、「間伐」があります。間伐とは、狭い間隔で生えている木を切って、余白を作ること。今回は、表面の皮を剥ぐ「皮むき間伐」を行います。

木の内側には、根から葉へと水を吸い上げるルートと、葉から根へと養分を送るルートがあります。皮むき間伐では、養分を送るルートを遮断。養分は根に届かなくなり、水分は葉から抜けていくようにします。すると木が軽くなり、切り倒した後でも持ち運びやすくなるのです。

どのように行うのか、早速見ていきましょう。

まず、のこぎりで表面を切り、木の周りを一周します。

次に、切れ目から徐々に木の皮をはがしていきます。

クリーム色をした幹が見えてきました。ここに養分、さらに内側に水分が通るルートがあるのだそう。皮を30cmほど剥いで一周したら、間伐作業は完了です。

これから約1年かけて水が抜けていきます。この作業は木ごとに時期をずらし、全体の1割程度を間伐していく予定です。時期をずらす理由は、ほかの木を守るため。短い期間で一気に減らしてしまうと、台風などが起こった時に間伐しない木も倒れやすくなってしまうのだとか。

1年後、森の雰囲気はどんなふうに変わっているのでしょう。あらゆる生物が生き生きと暮らしていけるように、自然がもつ時の流れに合わせ、環境を整えていきます。


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文:もりやみほ、写真:市岡祐次郎

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