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「バスクリンの森」2021年活動報告レポート

「バスクリンの森」プロジェクトでは、「水を育む、森を守る」をコンセプトに、長い間放置されていた森を「バスクリンの森」と名付けて、森を整え、自然を再生させる活動を行っています。

2020年4月からは感染症対策のため、「バスクリンの森」取材活動を自粛し、レポートも一時お休みをしていました。

この1年、社会の状況や人々の暮らしは、大きく変わりましたが、森の営みは変わりません。
これまでのレポートでお届けしてきたように、森ではさまざまな動植物が暮らし、木々は日々成長し、水を育みます。この1年間は取材活動が行えませんでしたが、森を整える活動は継続して行ってきました。

今回のレポートでは、森の仕組みを学び、森の営みを現地で体感するために、「バスクリンの森」で新入社員研修を行った様子をお届けします。

森の仕組みを教えてくれるのは、木こりの久米さん。
木々や植物に触れながら「森にはどんな働きがあると思いますか。」と問いかける久米さん。

二酸化炭素を吸収する、様々な生き物の住処になる、水を貯える…と様々な意見が出てきます。

久米さん:「すべて正解。補足すると、土砂災害や洪水を防いでくれる機能や、私たち人間に安らぎやリラックスを与えてくれる働きもあります。すべては言い尽くせないほど、森には多くの大事な働きがあります。」

久米さんによると、森の役割はたくさんありますが、定量的に試算できる森の働き(日本国内の森林)だけでも年間約70兆円分の経済効果があるとのことでした。

講義の後は、森を整える主な仕事の一つである間伐作業を体験しました。間伐とは、狭い間隔で生えている木を切り、木々の間に余白を作ること。

「森を守る」や「森を整える」という言葉からは、「木を切る」というイメージが結び付きづらいかもしれません。しかし森を整え、豊かな森を育むために、間伐はとても大事な作業です。

間伐を行わないと木々が密集状態となり、森の中に太陽の光が届かなくなります。すると地面付近の植物が育たず、その森で生息できる動植物の種類が限られてしまいます。

森の中に様々な動植物が生息することは、私たちの生活にも大きな影響があります。
多種多様な動植物が森の土壌に生息することで、森の保水機能はさらに高まり、洪水や土砂災害を防止し、綺麗な水を作り出しているのです。

まずは皮むき間伐を体験。
のこぎりで木の周囲に切り込みを入れ、樹皮をはいでいきます。

続いて、伐採を体験しました。
まずは木を倒す場所を選定し、あらかじめ皮むき間伐を行っていた木にロープを張ります。
これは安全な伐採のためにとても重要な工程。
倒れた時に他の木々や周りの人々に当たってしまうなど、大きな事故を防ぐ役割を果たします。
その後、チェーンソーを使い、木が倒れるギリギリまで伐採を行い、最後は皆でロープを引っ張り、木を倒します。

間伐作業後に空を見上げると、木々の隙間から太陽の光が差し込み、もともと木が立っていた地面近くを明るく照らします。この太陽の光が、豊かな森への大事な役割を担います。

森の仕組みを学び、実際に自分たちの手で森に携わる、貴重な1日になりました。

「バスクリンの森」プロジェクトでは、「水を育む、森を守る」をコンセプトに、森を整え、豊かな森を築き、自然を再生させる活動を行っていきます。

文・写真:「バスクリンの森」取材チーム

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