「しょうが」は、私達の食生活に欠かせない食材です。とくに秋~冬の寒い時期は、使用頻度が高くなる、という方も多いのでは? 今回は、普段何気なく使用しているしょうがの効果を徹底追及。「しょうが」を知ることで、もっともっと「しょうが」を好きになっちゃいましょう。

「生薬」としての「しょうが」の効能

「生薬(しょうやく)」とは、天然に存在し、薬効を持つ産物を乾燥させた薬のことで、「しょうが」の生薬名は「ショウキョウ」。ショウキョウには、抗炎症、抗菌作用、吐き気止め、消化促進、血行促進などの作用があるため、胃腸系や風邪、冷えなどの症状を緩和する効果を持つ漢方薬に多く配合されています。

いつもの食事にも薬効アリ!

「しょうが」を「薬」として考える際、日本では漢方薬のように乾燥させたものを指しますが、中国では、乾燥させたものだけではなく、生の「しょうが」も「薬」と捉えられています。これは、「薬食同源」(やくしょくどうげん)という考えに起因したもので、つまり、薬と食べ物は同じで、食べ物にも薬効がある、ということ。かつて中国では、どの家の庭でも「しょうが」を栽培していて、毎日の料理に使用されていたそう。でも、考えてみれば、日本でも昔から生の「しょうが」は料理の香りづけや薬味によく使われていますから、私たちも無意識のうちに薬効のある「しょうが」を食生活のなかに取り入れていたのですね。

「しょうが」には、「食」として体内に取り入れることによって、体のなかから体全体を温める効果があります。そのため、秋から冬にかけての寒い時期は、「しょうが」の効果のなかでももっとも知られている、この「温め効果」をぜひ活用したいもの。生姜湯、ジンジャーティー、スープ、しょうが焼き、お菓子など、「しょうが」を飲み物や料理にどんどん活用して、寒い季節を乗り切りましょう。

独特の辛味も「しょうが」の魅力

「しょうが」には、独特の辛味と香りがあります。辛味が強いと、胃などに負担をかけてしまうのでは?と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、「しょうが」の辛味による刺激はさほど強いものではありません。むしろ、胃への負担とは逆に、胃腸の働きを促してくれることも、「しょうが」のうれしい特徴です。ただ、辛さが気になるときは、生で大量に摂ることは控え、スープや炒め物の香り付けなど、加熱して摂るほうがよいかもしれませんね。とはいえ、日本の「しょうが」は海外のものと比べると刺激がマイルド。インドや中国で食される「しょうが」は、もっと辛く、刺激も強いのです。

株式会社バスクリンの「ショウキョウ」は、市場品の約3倍のショーガオールを含有するオリジナル生薬で、⾼い⾎⾏促進⼒を発揮します。