入浴剤を入れてゆっくり入浴すると、リラックスできたり、肌がうるおったりなど、さら湯で入浴するとき以上の効果を得られることが多いもの。でも、意外と知られていないのが、お肌の清浄効果。今回は、スキンケアの基本ともいえる清浄効果をご紹介します。

清浄効果って、どんなもの?

入浴時の清浄効果というと、洗い場で体や髪の毛を洗って清潔にすることをイメージしがち。湯船と洗い場が分かれていることが多い日本のお風呂場では、お湯につかっているとき、リラックス感や気持ちの良さは実感しても、「清浄効果」については、あまり意識しないのではないでしょうか。
ところが実は、お湯につかるだけでも清浄効果はあるのです。また、入浴剤を使用すれば、有効成分によって、さら湯よりも「清浄効果」がアップ。では気になるその有効成分とは?

パッケージの成分表示をチェック

入浴剤のパッケージには、<有効成分><その他の成分>という成分表示欄があります。そこには、さまざまな成分が表記されていますが、清浄効果を高める成分として代表的なものは、「炭酸水素ナトリウム」
「炭酸水素ナトリウム」は、お湯のpHを高め、湯質を弱アルカリ性にすることで、清浄効果を高める効果があります。一般に「重曹」と呼ばれ、掃除などにも使われる成分です。

汗ばむ季節にピッタリの入浴剤は?

春から夏にかけては、汗をかく機会が多くなります。体のベタベタ感が気になる時期は特に、炭酸水素ナトリウムを多く含んでいる入浴剤を使用して、お肌をスッキリさせましょう。

肌の清浄効果をさら湯vs炭酸水素ナトリウム入りの入浴剤で検証

皮膚表面の皮脂量を、入浴前と入浴後に測定を行いました。その結果、さら湯に比べて炭酸水素ナトリウム入りの入浴剤の方が清浄効果が高いことがわかりました。

重曹入り入浴剤の洗浄効果

FRAGRANCE JOURNAL.(2)25-29.1993 改変