「病気じゃないけど、なんとなく体調が悪い」。
年齢と共に感じる「未病」を改善する方法をご紹介します。

「肩が凝る」「目が疲れる」「手足や全身が冷える」「疲れやすい」…など、病気ではないけれどなんとなく体調が悪いっていうこと、ありますよね。東洋医学ではこのような状態を「未病」と呼び、「気」「血」「水」のバランスが崩れた状態であると考えています。また2000年前より医学書には未病とは、「病気に向かう状態」と記されています。未病の時期を捉えて治すことができる医師が最高人とされていました。現代では、自分で健康管理をして健康状態を維持し、未病を防ぐセルフメディケーションが注目されています。実は、調査によると約44.7%と、かなり多くの人が実感しているようなのです。

年齢を重ねると人間の体内では、血管機能・循環機能・自律神経のバランスなど、様々な機能が衰え始め、これらの複数の要因が重なり合って血流量や代謝が低下します。すると、血液による疲労物質や老廃物の除去が滞るために、いわゆる「疲れがとれない」といった不調=未病を感じるようになるのです。

ぬるめのお湯で体を温め、血液循環を促進

では、どのようにして血流を促進したらよいのでしょうか? それにはまず、入浴に着目! 入浴には、からだを温めることで血液循環を促進させる効果があります。さらに入り方を工夫することで(夏は39℃、冬は40℃程度のお湯に、全身浴で10分程度)副交感神経が優位なリラックス状態をつくることができ、からだや心のリズムまでも整えてくれるのです。

生薬のチカラでさらに血流促進

また、さらに温浴効果を高めて血流促進するためには、入浴剤で生薬の力を借りるのもおすすめです。例えば、ショウキョウ(ショウガ科の多年草。からだの中から温めることが知られている)、トウキ(血行を促進する薬用植物として知られる)、チンピ(ミカン科の常緑低木。ミカンの皮は古くからからだを温める素材として入浴に使用されている)など、生薬が配合された入浴剤を選んで使用してみましょう。これらの生薬が「冷え」や「疲れ」といったあなたの症状を和らげ、体調にやさしく寄り添うようなケアをしてくれるはずです。

入浴+生薬のチカラでセルフケア! 血のめぐりを良くして「未病」から「健康」へ

ぬるめのお湯の10分入浴、そして生薬配合の入浴剤にこだわること。この2つを取り入れるだけで、毎日のお風呂タイムが、未病を防ぎ、若々しい毎日を取り戻すセルフメディケーションの時間に変わります。ぜひ、この入浴法をあなたの健康のために取り入れてみてください。