入浴剤に期待される効能として「リラックス」は最も高く、製品特長として「香りが良いこと」が求められています(2020年バスライフ実態調査)。
一般的に、リラックス作用のある「ラベンダー」やリフレッシュ効果のある「レモン」や「ゆず」など、製品のコンセプトに応じて入浴剤の香りを設計しますが、香りはお客様の嗜好性を左右する大きな要素でもあります。日本人に馴染みのあるゆずは、強烈な香りがあることから、昔から冬至の日に邪気を払うものとして用いられてきました。現在でもこの風習は残っており、ゆず湯に入ると風邪をひきにくくなると言われており、入浴剤として好まれる香りの種類です。
そこで、バスクリンゆずの香りを用いて、快適性(リラクセーション)に及ぼす影響を試験しました。

精神負荷をかけた後に入浴をする実験において、客観的指標には、脳波(α波)のリズム度から算出する快適度(%)を用いて、入浴剤ありとさら湯の場合の比較を行い、その差を検証しました(n=16)。

  • 快適度とは、緊張感がやわらぎ、心地よさが高まると高くなる数値です。

さら湯と入浴剤(ゆずの香り)で比較しました。

「入浴剤で快適度UP」
浴用剤を使用すると、さら湯に比べ入浴中に快適度の高い状態になり、入浴後も維持されました。

1.入浴中

この図は、入浴前の精神負荷状態からの快適度上昇率をグラフに示したものです。
入浴剤を使用する方がさら湯に比べ入浴中に快適度が上昇(約16ポイントUP)しました。

2.経時的変化

この図は、快適度(0~100%)の変化をグラフに示したものです。
入浴剤を使用すると入浴後(後安静時)も快適度が維持されていることがわかります。

入浴剤を使用すると、さら湯に比べ入浴中に快適度の高い状態になり、入浴後も維持されています。いつもの入浴に入浴剤を利用して、より充実したリラックスタイムにしてみてはいかがでしょうか。香りは、自分の好きな香りを選ぶことをおすすめします。