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育毛-育毛発毛

蒲公英根エキスの毛包強化因子(Keratin Bundling Protein)発現促進作用について

 毛包強化因子の産生を高めることで、毛髪や毛髪を作る器官である毛包を強化し、抜けにくく、コシのある毛髪になることが予想されます。蒲公英根エキスには、3つの毛包強化因子の発現を高める作用が確認され、その効果は他の生薬エキスを加えることで増強されることが確認されました。生薬配合育毛剤の高い育毛作用が確認されました。

 *毛包強化因子:毛の成長の強化を目的とした因子

1. はじめに

 Repetin、Involucrin 、Trichohyalinのタンパク質は、ケラチン繊維を束ねて毛髪を形成するとともに、内毛根鞘細胞*1の角化*2を進め、鞘小皮*3を強化していると考えられおり、毛包強化因子として知られています。この鞘小皮は毛の最外層である毛小皮(キューティクル)と互いに表面に存在する尖の向きの違いを利用して絡み合っており、これによって毛髪が固定されると考えられています。つまり、毛包強化因子の産生を高めて毛髪や内毛根鞘細胞を強化すれば、抜けにくく、コシのある毛髪になることが予想されます。そこで、蒲公英根エキスを配合した育毛剤が、毛包強化因子であるrepetin、 involucrin、およびtrichohyalinの発現を増加させるか否かについて、ヒト表皮由来ケラチノサイトを用いて、リアルタイムPCR法により検討しました。

2. ケラチノサイトでの遺伝子発現解析方法

 Control(ケラチノサイト基礎培地)および被験物質(蒲公英根エキス、生薬配合育毛剤1および生薬配合育毛剤2:エキス固形分濃度はTable 1 参照)を含有したケラチノサイト基礎培地にて正常ヒトケラチノサイト(TOYOBO)を24時間培養しました。培養後、TaqMan Gene Expression Cells to-Ct Kit (ABI社)を用いてtotal RNA*4を抽出し、cDNA*5を合成しました。このcDNAを各種プライマーおよびTaqMan Gene Expression Master Mix (ABI社) を用い、LightCycler 480 Realtime System(Roche社)によりmRNA発現量(dCt値)を求めました。
 mRNA発現量(dCt値)は、dCt値(⊿Ct値)=2^(-|A-B|)の式にて算出しました。
 式中、Aはハウスキーピング遺伝子(GAPDH)のサイクル数(Ct値:Threshold Cycle)を示し、Bはターゲット遺伝子のサイクル数(Ct値:Threshold Cycle)を示します。
 Repetin、 trichohyalin、 involucrinのmRNAの検出は、TaqMan Gene Expression Assays (ABI社)を用いた。それぞれのプライマーは、GAPDH(4333764F)、Repetin(Hs00403264_g1)、Trichohyalin(Hs00534685_m1)、Involucrin(Hs00846307_s1)を用いました。

3. 毛包強化因子の遺伝子発現解析結果

 正常ヒトケラチノサイトにおいて、蒲公英根エキスはrepetinおよびtrichohyalinのmRNAの発現を顕著に増加させ、involcurinのmRNAの発現も増加させました(Fig. 1)。さらに生薬エキスの相乗効果を確認するために、活性のあった濃度よりも低い濃度の蒲公英根エキスに4種の生薬を加えた蒲公英根エキス配合育毛剤は、蒲公英根エキス単独と4種の生薬配合育毛剤のみの作用に比べ、毛包強化因子の遺伝子発現を相乗的に増加させることが確認されました(Fig.2)。この作用は、生薬の漢方的な相乗作用と考えられ、髪の毛や毛包を構成するたんぱく質の発現をさらに高めることができる非常にすぐれた処方であると推察されました。

Table 1 蒲公英根と生薬配合育毛剤の添加濃度
添加濃度(μg/mL)生姜 人参当薬 牡丹皮蒲公英根合計
蒲公英根 125 125
生薬配合育毛剤1 37 20 20 49 125
生薬配合育毛剤2 77.3 77.3 77.3 77.3

育毛・発毛関連のニュースリリース
 世界初 毛包強化因子の産生促進メカニズムを解明 ~タンポポ(ホコウエイ根)の作用発見!~:ニュースリリース2008年
 モウコタンポポ(蒲公英)根エキス配合育毛剤 の有効性を実証:ニュースリリース2009年

用語解説

*1 内毛根鞘細胞
 毛包の毛髪と接している細胞を指します。この細胞層と毛髪は一緒に移動して外に出るときに分かれていきます。この分かれた跡が毛髪の表面にあるキューティクルです。
*2 角化
 内毛根鞘細胞などの細胞が、ケラチンを産生して角層を作ること。
*3 鞘小皮
 毛穴の表面のことで、この部分で毛髪が簡単に抜けないように支えています。
*4 total RNA
 細胞中に存在するすべてのRNAのことです。この中にタンパク質を作るための設計図と言われているメッセンジャーRNA(mRNA)があります。特定のタンパク質が細胞で作られているときにはその設計図となるmRNAが必ず増えています。この量を測ることで細胞がどのようなタンパク質を作っているのか推測することができます。
*5 cDNA
 mRNAの量を測定する上で、その塩基配列をコピーしたDNAである相補的DNA(cDNA)を作る必要があります。このcDNAを増やすことでmRNAの量を測ることができます。

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