お風呂には、いつの時代も好まれる香りが用いられており、優雅に満喫できる時間とされていました。現在においても、お風呂に求められるものは、リラックスであり心身の疲労を回復させることです。バスタイムを有意義にするためにも、好きな香りでよりリラックスしてください。

香りでリラックスできるメカニズムは?

香りを嗅ぐと香りの成分が鼻の粘膜を通じて、脳に伝えられます。このとき最初に伝達されるのは、快・不快などの情動に関わる「大脳辺縁系」というところ。香りの成分は「大脳辺縁系」から、自律神経系をつかさどる視床下部へ伝達されると、副交感神経が優位となり心身をリラックスすることができます。

リラックスしたい時におすすめの香りはある?

リラックス効果のある香りは、ラベンダーやジャスミンの香りが有名です。また、リフレッシュ効果のある香りは、オレンジやレモンの柑橘系の香りがお勧めです。しかし、感じ方は人それぞれですので、直感的にあなたが好きな香りを選ぶのが良いでしょう。どんな香りであれ、脳が「気持ちいい」と反応することが自律神経系によい作用をもたらします。しかし、好きな香りでも強い香りや、量を増やし過ぎると不快に感じることもあるでしょう。また、湯が熱すぎても香りの効果は薄れてしまいます。脳が「気持ちいい」と感じる適切な量と湯温でお風呂を楽しんでください。

香り+αで、さらにリラックスを

好きな香りに包まれたバスタイムは、日々がんばっている自分へのごほうび。
好きなものを持ち込んで自分らしいリラックスバスタイムをカスタマイズしてみませんか?

キャンドルのゆらぎに癒される

炎は「1/fゆらぎ」という独特のリズムを持っています。これは、そよ風や人間の心拍など自然の中にあるリズム。慌ただしい日常に疲れたときは、バスタイムでぼんやりキャンドルを眺めて自分のリズムを取り戻しましょう。

音楽で頭をからっぽに

防水のスピーカーを持ち込んでお風呂をプチホールに。ボーカルのないクラシックや、インストゥルメンタルを選べば、歌詞をつい追ってしまうことがなく、詰まった頭をからっぽにできます。

お風呂場グリーンを楽しむ

グリーンのある風景はほっと和むもの。アジアンタムやシダなど、半日陰で湿気の多いバスルームに適した植物もたくさんあります。お風呂の状況によって向いている植物も変わるのでお店の方に相談してみましょう。