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名湯案内 愛媛県 道後温泉

多くの歴史を感じさせる空気と名湯を楽しむ
温泉

 「万葉集」から「坊っちゃん」「坂の上の雲」と歴史情緒に溢れる湯

 
道後温泉は多くの著名人が訪れている歴史ある温泉地であり、夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場するモデルとしても有名です。また司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公である秋山好古(よしふる)・真之(さねゆき)兄弟、俳人の正岡子規も道後温泉のある松山の出身です。
 

道後温泉の玄関口、JR予讃線(よさんせん)松山駅。どことなく懐かしい雰囲気。

松山駅前と道後温泉駅を結ぶ路面電車。地元の人たちの日常生活の足。

古くは「万葉集」に熟田津(にぎたつ・にきたつ)という地名があり、これが現在の道後温泉周辺を指しているとされています。また江戸時代には、俳人の小林一茶も入浴し「寝ころんで蝶泊らせる外湯哉」という句を残しています。そして「坊っちゃん」では、主人公(漱石自身を投影)が「毎日住田の温泉へ行く」ことになっていますが、この住田という温泉が道後をモデルにしているとされています。小説の中では文句ばかり言っている主人公ですが「温泉だけは立派なものだ」とほめていることからも、古くから続く道後温泉の賑わいをうかがい知ることができます。
夏目漱石は明治28(1895)年に松山へ来て中学校の教員になり、同じ頃帰省していた友人の正岡子規と一緒に道後温泉での入浴を楽しんでいます。漱石・子規・秋山兄弟らの交友に思いを巡らせながら歴史情緒にひたってみるのも、道後温泉のもう一つの楽しみ方かもしれません。

こちらは観光用の「坊っちゃん列車」。定期的に運行されている。

明治時代の建物を模した、道後温泉駅の駅舎。
 

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路面電車で道後のシンボル、
木造三層楼の道後温泉本館へ

JR松山駅前からバスあるいは路面電車を利用し、約20分ほどで明治時代の建物を模した道後温泉駅に到着します。途中の車窓からは、小高い山の上に美しい姿を見せる松山城や、昭和初期に建てられた愛媛県庁の重厚な姿を楽しむことができます。道後温泉駅前には「放生園(ほうじょうえん)」という小さな公園があり、ここに大きなからくり時計と足湯が設置され、観光客や地元の人で賑わっています。この駅前公園から四方に、土産物店や旅館、ホテルが建ち並ぶ温泉街が広がっています。

道後温泉駅前の「放生園(ほうじょうえん)」。奥に見えるのは本館と同じ形の湯釜。足湯もある。

堂々たる道後温泉本館。木造三層楼で複雑な造りの日本建築。

賑やかな温泉街のアーケードを抜けると「道後温泉本館」の姿が目に飛び込んできます。夏目漱石が正岡子規らと入った100年以上前の姿そのままに、現在も残っている木造三層楼の見事な建物です。ここには「霊(たま)の湯」と呼ばれる浴室が男女別で1つずつ、「神の湯」と呼ばれる浴室が男性用では東浴室と西浴室と2つ、女性用が1つ、合計で5つの浴室があります。休憩所(個室もあり)利用の有無や、浴衣、茶・菓子のサービスが付くかなどで料金が違ってきます。
その他に皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」があります。こちらは一般客は入浴できませんが、見学は可能です。
今回は地元のお客さんが多いという「神の湯」に入ってみました。「神の湯」は広々として庶民的な開放感があります。「霊の湯」のほうが料金は高めですが、こちらはこじんまりとしてゆっくりと静かに過ごせます。好みにもよりますが、時間があれば両方の湯を楽しんでみるのもいいでしょう。

本館の2階3階にはすだれが掛かっている。人力車が風情を添える。

本館のてっぺんに見える「振鷺閣(しんろかく)」。太鼓とシラサギが見える。
 
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地元の人も利用する、
どこか懐かしい雰囲気の「神の湯」

入り口の「札場」と呼ばれる窓口で入浴券を買い、長い廊下を通っていざ「神の湯」へ。大勢の入浴客で賑わう浴室内は、昭和の時代のようなどこか懐かしい雰囲気で、これもまた道後温泉の魅力の一つです。
道後温泉本館は観光名所でありながら、実は松山市が経営する公共浴場でもあります。ですから入浴していると地元の人々の日常会話が聞こえてきたり、元気な子供たちがいたり、銭湯のような「裸の付き合い」の光景に出会えるのです。

本館の正面。ここで入浴券を購入する。
 

本館横手にある「玉の石」。写真右にある柄の長いひしゃくでお湯をかけながら願をかける。

つるりとした感触の花崗岩(かこうがん=みかげいし)でできた浴槽につかると、思わず「ふう~」と声が出て、気持ちもほぐれてきます。浴槽の中央には、大きな円筒状の湯の吹き出し口「湯釜」があります。無色透明・無味無臭の湯はやわらかな肌触りです。湯につかっていると、じっくりと温まってきて思わず鼻歌が出そうになりました。道後温泉本館の湯はアルカリ性の単純温泉で、刺激がなく、誰にでも入りやすい泉質です。適応症は、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、それに冷え症、疲労回復などとなっています。
湯から上がった後でも温かさが体の中から湧き出てくるようで、これも温泉の醍醐味です。「坊っちゃんになったつもりで、湯の町をぶらぶら歩こうか」と温まった体で本館を後にしました。

道後温泉にもう1つある公共浴場の「椿の湯」。地元の人の利用が多い。

今回宿泊した「道後の宿・葛城(かつらぎ)」の浴室。道後温泉本館からほど近い。
 
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道後温泉旅館協同組合の公式ホームページ

道後の宿・葛城の公式ホームページ

交通アクセス

愛媛県 道後温泉2

電車
JR岡山駅から
特急しおかぜで約2時間40分
JR松山駅から
伊予鉄道(路面電車)約25分車
松山自動車道 松山ICから
国道33号、松山東部環状線経由 約20分

飛行機
松山空港から
道後温泉行きバス 約50分
 
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ひとことコラム

愛媛県 道後温泉3

現在の道後温泉本館が建てられたのは明治27(1894)年。夏目漱石が松山に中学校教員として赴任してきたのは、翌明治28(1895)年。「坊っちゃん」には「温泉は三階の新築で」とありますから、漱石がこの温泉に入った頃は、本当にできたばかりの建物だったのでしょう。主人公は御影石(みかげいし)の浴槽で泳いで、「泳ぐべからず」と張り札で注意を受けてしまいます。でもあの湯に入り、ふんわりと体と心が軽くなれば、きっと誰でもそんな気分になると思います。

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