
名湯案内 北海道 十勝川温泉
2004年、北海道遺産に選定!
北海道の全面積の10%を占めるといわれる、広大な十勝平野。その中央に位置する音更町に、十勝川温泉はありま す。ここの湯はモール温泉として有名。「モール」とはドイツ語の「湿原(泥炭地)」に由来するそう。数百万年前、大きな内湾だった十勝平野周辺の湿原に は、長い年月をかけて泥炭が堆積。その泥炭が亜炭層となり、亜炭層を通して湧き出ているのがモール温泉というわけです。植物性の有機質を多く含み、肌がツルツルになるので、「美人の湯」とも言われています。モール温泉は世界的にも希少で、2004年、未来へ引き継ぎたい北海道の財産として、「北海道遺産」 にも選定されました。
▲アルカリ性単純泉~弱食塩泉。特徴はなんといっても琥珀色の湯。
モール温泉を楽しめるホテル&旅館も充実
▲十勝川の河畔に佇む「観月苑」の大浴場。
十勝川温泉街には十勝川温泉には9軒のホテルや旅館があり、それぞれモール温泉を存分に楽しむことができます。宿泊しなくても、日帰り入浴が可能なところがほとんどなので、いろいろな温泉を巡ってみるのもおすすめです。
▲「観月苑」の露天風呂からは雄大な十勝の景観が!
▲「豊洲亭・豆湯亭」の展望露天風呂からは日高山脈、十勝川を眺めることができる。
▲「豊洲亭・豆湯亭」の庭園露天風呂。
▲湯につかりながらマッサージも楽しめる「豊洲亭・豆湯亭」のジャグジー。
▲「ホテル大平原」の大浴場。他にエステバスや露天風呂もあり。
▲小高い丘の上にある「丸美ケ岡温泉ホテル」の森林に囲まれた大浴場。素泊まりのホテルで、別に家族風呂もある。
温泉と共に四季折々の大自然を満喫
雄大な自然に囲まれた十勝川温泉。周辺にはそんな大自然を体感できるスポットが盛りだくさん。温泉街の北側にある十勝が丘公園に、公園から 高台をあがれば、十勝平野を一望できる、十勝が丘展望台も!また、熱気球体験や十勝川カヌーツアー、スノーモービル体験など、アウトドアを満喫できる「十勝川温泉ネイチャーセンター」も、是非立ち寄りたい場所です。
▲十勝の絶景が望める十勝が丘展望台。どの季節に訪れても、四季折々の魅力が感じられる。
▲十勝が岡公園内にある足湯。モール温泉を気軽に無料で楽しめるとあって大人気!
▲12月初旬〜3月中旬にかけて、十勝川温泉近くの十勝川河畔では白鳥の飛来も見られる。
▲十勝が丘公園で行なわれる光と音のファンタジックショー「彩凛華(さいりんか)」は、一度は見てみたい毎冬の一大イベント。
年間約60万人が訪れるという、道東を代表する十勝川温泉。春夏秋冬、季節によって違う表情を見せてくれるのも大きな魅力。温泉も季節ごとに様々な楽しみ方ができそうです。
飛行機
●東京から
東京(羽田)—とかち帯広空港
車で、音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分
電車
●北海道内から
札幌駅から「スーパーおおぞら・とかち」で帯広駅下車、 車で、音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分
釧路駅から「スーパーおおぞら」で帯広駅下車、車で、音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分車
●北海道内から
札幌駅から都市間高速バス「ポテトライナー」で帯広駅下車(一部、十勝川温泉下車)、音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分
旭川駅から都市間高速バス「ノースライナー」で帯広駅下車、音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分
新千歳空港から都市間高速バス「とかちミルキーライナー」で帯広駅下車、 音更帯広IC—十勝川温泉まで約25分
ひとことコラム
十勝が丘展望台から眺める冬景色。もくもくと見える白いけむりのようなものは、モール温泉の湯けむり?…と思いきや、これは十勝川に現れる“雲龍”なん です。十勝川にかかる霧が、龍のように見えることから、そう呼ばれているそう。毎年、冬になると、この“雲龍”を観るためのツアーも人気とのこと。